寺田 賢二郎 氏てらだ けんじろう

受講者へのコメント

FEMのCAEツールとしての仕組み、またFEMにより得られる解がどのような性質のもので、どのような意味を持つのか、CAEの技術者が最低限知っておくべき基礎原理を解説する講義です。

2日間ですべてをカバーするのは難しいので、受講に際しては基礎となる数学、特に微分・積分学、線形代数学について復習しておくことが望ましいといえます。

経歴・職歴

1990年 名古屋大学工学部土木工学科 卒業
1990年 清水建設株式会社
1992年 米国ミシガン大学工学研究科機械工学・応用力学科
1996年 Ph.D.(Applied Mechanics)
1996年 東京大学大学院工学系研究科船舶海洋工学専攻
1997年 東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻 講師
1999年 東北大学大学院工学研究科土木工学専攻 助教授
2007年 東北大学大学院工学研究科土木工学専攻 准教授
2012年 東北大学 災害科学国際研究所 教授

専門分野

  • 固体材料の計算力学(特に材料のマルチスケール解析手法の開発および非均質体のモデル化/解析/設計に関する研究・教育)

学会(所属学会等)

著書

  • 「均質化法入門」寺田賢二郎・菊池 昇 著(丸善)
  • 「計算力学 ―有限要素法の基礎―」竹内則雄・樫山和男・寺田賢二郎 著(森北出版)

webサイト

講師の横顔

本コーナーは メールマガジン「CAEユニバーシティNews」向けにご寄稿いただいた内容です。
講座の時とは異なる、先生の知られざる一面をご紹介しております。

大学時代、ジャズミュージックの虜になりました。インプロビゼーションは、単なるアドリブではなく、高度な発展を遂げた理論と原理・原則に忠実でありながらも、アーティストの感性と技の織りなす芸術品として魅力的なものでした。残念ながら音楽の才能に恵まれませんでしたが、大学の教員にはなれました。しかし、自分にとっての教育・研究は、その取り組み方や楽しみ方において、音楽などの芸術とさほど違いはありません。

ジャズに限らず、専門性の強い文化領域は、その歴史を理解することで初めて次世代が展開しえるものです。同様に、学門体系も、その専門領域の現状を作ってきた経緯や必然を認識しながら幹や枝葉を育てられれば、それはまた新たな生産活動や研究・開発へと継承され、歴史が形成されるはずです。研究成果を後世に残し、ときに社会に還元し、研究を通して次代を担う研究者や技術者を育てることは、大学人としての使命であることに疑いはないのですが、自分にとっては情熱的でクールな嗜好でもあります。

アーティストにとっての舞台が、戦場であると同時に何よりも楽しい場所であるのと同じで、私にとって講義や研究発表の場は、常に真剣勝負の場であるのと同時にインプロビゼーションを披露するための晴れ舞台なのです。引き続き精進して芸を磨いてゆく所存ですので、皆様、今後ともよろしくお願い致します。