勝代 健次 氏 しょうだい けんじ

サイバネット主催「CAEユニバーシティ」FEM実験室-電磁場解析編-講師 勝代 健次 氏

FEM実験室
-電磁場解析編- 担当

(2017年から担当)

受講者へのコメント

家庭やオフィスで使われる機器の電源用AC/DCコンバータや、電圧変換用DC/DCコンバータの小型軽量化のため、高周波の磁気回路を使うことが多くなっています。 また、携帯機器や電動車両のワイヤレス給電のために、高周波磁気回路が使われます。
こうした製品を設計するには電磁気や高周波に関する理論と代数計算に加えて実験の積み重ねによるノウハウの蓄積が必要でした。しかし、有限要素法を活用したCAE解析が進み、特性が容易に計算できるようになり、技術障壁が低くなりました。また磁界をビジュアルに見ることができるようになり、現象が理解しやすくなりました。
本講座ではCAE解析を行うために必要な基礎知識を、座学だけでなく、机上の簡易実験を交えて、解析と関連付けながら丁寧にご説明いたします。電磁場解析に興味がある方、これから電磁場解析を始めようとする方の参考になることを期待しています。

経歴・職歴

1973年 広島大学工学部電子工学科卒業
1973年 東洋工業(:現マツダ)株式会社
2002年 電子開発部長
2010年 広島大学特任教授
2016年 退官

専門分野

  • 電子回路
  • 電磁気学
  • 自動車電装品

学会(所属学会等)

現在は電子情報通信学会に所属していますが、今年いっぱいで脱会届を出していますので、ありません。

講師の横顔

本コーナーは メールマガジン「CAEユニバーシティNews」向けにご寄稿いただいた内容です。
講座の時とは異なる、先生の知られざる一面をご紹介しております。

私は、1973年に自動車製造会社のマツダに入社し、自動車電装品の開発に従事しました。ワイヤーハーネス(電線の束)から衝突安全システム、ハイブリッド車、電気自動車まで、全ての電装品を手掛け、多くの新しいシステムをマツダ車に導入しました。

世界初と言えるシステムとしては、現在、皆さんが日常的に使っているGPSを使ったナビゲーションシステムを1990年の4月に市場導入しました。 技術的な開発だけでなく、様々な関係省庁への承諾を得るための説明、日米貿易摩擦でピリピリしている中、当時米軍が管轄していたGPSを民間利用することに問題が無いことの証明等、面白い経験を致しました。今では、笑い話のような秘話がたくさんあります。

また、自動車会社の電装品設計者は、電装会社へ仕様書を提示して、電装品を作って頂くのが一般的ですが、NECとマツダが合弁で設立した電装品会社へ出向し、様々な制御ユニットを設計、製造する経験もしました。

電装品開発で得たものは、厳しい信頼性要求へ適合するためのハード、ソフト両面のノウハウだと思います。

その後、広島大学で、「ワイヤレス給電」「電磁波が人体へ及ぼす影響と防護」について研究する機会を得ることが出来ました。

大学では、研究に関しては、設計、試作、実験全て独力で行わなければならず、組織で仕事をする民間企業との違いを知ることが出来ました。

自動車電装品という狭い範囲の経験ですが、それを基に、少しでもお役にたてる内容をお伝えできればと思います。